夫の日常
夫の行動にはいつも驚かされる。
その中で思い出してたまにクスっとなるものたちを。
●クラッシャー●
娘の髪留ゴムにリボンモチーフのものがある。
リボンを蝶々結びの形に整えて縫っており、それを黒い髪ゴムに付けてある。
一緒にお風呂に入って貰った時、なんとその縫った蝶々結びを解こうと力任せに引っ張ってクラッシュしたのである。
もう、目が見えていなさすぎるし、どんな力を入れたら縫ったものが崩壊するに至るんだろう。
とにかく観察力がない。
似たような例でサスペンダーの金具を3つとも歪めたこともある。
3つ壊す前に気づく何かがあるはずだ!!!
●換気扇の吸引力を信じて●
夫は煙草を吸う。
ベランダは人目につく立地のため、台所の換気扇横で吸う。
すごく邪魔なことはさておき、ある日突然、頭上の換気扇まで手を伸ばしてそこで灰皿からポリ袋に灰を移し始めた。
お分かりいただけますでしょうか。
自分の頭上より上、しかも鍋やら食べ物に関するものが並んでいる上で灰を降らされる気持ち。
何しとん?!灰降ってくるやん!
って言うと、
換気扇こんなけ近いんやから吸ってくれとうわ!
とキレられた。
いや、散ってんだよ、今。
見えてるんだよ、灰。
お目目ほんとに見えてなさすぎますし、換気扇の吸引力信じすぎてる。
ちなみにこれは、2、3回でいつの間にかやめてくれました。自分で気づけたのかな?だとしたらえらい。
●ドングリの中身●
ドングリの中は新芽が詰まってると思ってたらしい。
現代っ子か!!!!(←昭和40年生まれ)
●大学生の時バーテンをしていた話●
私も夫もお酒好き。残念ながら2人ともお酒に飲まれるタイプではあるけれど。
で、かれこれ数十年前、オッチャンの夫が大学生くらいのころ、バーテンをしていたという。
話を聞くと、どうもカラオケ付きのスナック崩れだけれど、1人でやっていたって。
…が、その割にはお酒の話を知らなさすぎる。
まず、スコッチはウィスキーでないと思っている。バーボンはウィスキーとは知っているけど作り方と思っていて、どうも産地であるってことはイマイチ理解していない。
アイリッシュやテネシーなんて、名前すら聞いた事がない風。モルト、グレーンの違いももちろん知らない。
そもそもリキュールの種類をほとんど知らない。
お酒の種類だけでなく、チャージに関しても…。チャージを取るのはスナックやクラブ、あるいはぼったくりか居酒屋のオツマミ料だと思っている。
チャージがないところの方がスタンドバーの様な気軽なところが多くて、クラシックバーになればなるほど確実にあるものだと思うけど。
とにかく万事そんな調子。
色んな常識を見聞きしても忘れたりぬり塗り替えたりで生きてきたらしく、常識が非常にない。
なのにいつも自信満々!
まず自分を疑わない。
もちろん日常些細なことでも謝りません。曲げません。
心が繊細すぎて囲む鎧が分厚くなりすぎたんだろうか…?
それとも本当にBorn to be OBAKA?
●とにかく見えてない目●
今でこそ丼物に味噌汁!といったご飯が多いものの、結婚したてから娘が歩き始めるくらいまでは割と品数多くお料理を作っていた。
酒呑みだから、チョコチョコ食べたい。
そうすると、ゴチソウサマするまで夫から存在に気づいてもらえない小鉢があったりする。2、3度だけどね。でも驚くよ。
炒め物や煮物の中に入っている具なんて、ほぼ当てられない。
「このイカ美味しいー!」
いえ、チクワですよ。
旬のものなど、珍しめのメニューが出ると「うわーこんなん食べたの初めてかも」とか女子みたいなこと言うけど、季節が巡ると毎年1、2回はお出ししているものだったり。
もちろん、白菜、キャベツの区別がついたことはない。
そんな夫、でも何故か言い当ててくる魚の種類‼︎‼︎
不思議なものです。
ちなみに夫の視力は免許裸眼でいける程度にはいいです。
書ききれない小ネタたち。
また思い出したら並べてみよう。
我が道を行く、とは?
我が道を行く、とは。
Going my way
はたまた
独立独歩?
夫が何かの話の流れでこんな事を言った。
「俺は昔、我が道を行って人の話も聞かず大きく失敗したんだ。それからは流される様に生きていている」
現在の家族ではある私には、流されて生きている末の諦めが今と言われている様で大変癪だが、ひとまず今回はツッこまず話を進める事にする。
夫は現在55歳。バツ2。
40代入るまでは個人で設備屋をしていたらしく、その頃の事を我が道を行っていた、と話す。
補足として、夫の中では人生を成功するとは金銭的な自立をさし、やりたい事をするとは雇われではない、ということらしい。
(私とは相容れない価値観だ!)
そんなわけで、ここでの我が道を行くというのは仕事で独立して自分で経営をしている、ということを指す。
それを踏まえて
私「我が道を行くっていうのと人の意見を聞かないというのはまた別の話ではない?」
夫「いや、我が道を行くっていうのは自分の意見を最後まで曲げない事だろう」
私「そりゃ、1番やりたいと思っている大事なところを曲げてはダメだけれど、それを社会で実現するにはどんな事であれ人が絡んでくるんだから、人の意見は聞くべきなのでは?」
夫「そんな難しいことじゃなくて、やりたい事で食っていけるかどうかなんだよ。それを俺はやってたんだよ」
私「(だから、駄目になったんじゃん…)」
会話終了。
と、書いてみると私がずいぶん言葉足らずだな。
少なくとも知り合いの自分で起業している方々はとても謙虚で人の話をきっちり聞く。
もちろん判断行動は自分の責任で動くけれど、人の意見を無下にはされない。
さらにはサラリーマンや、雇われであっても自分の好きなことをしながら暮らしている人もたくさんいる。それが収入とつながっていなくても、そのバランス感覚は何か一本で立っている人より強い我が道を感じる。
あれやこれやと話したいが、口を開けば
夫の言うのはただのワガママじゃん!!!!
と、つい火を吹いてしまいそうになる。
それを結局飲み込むために会話を終了してしまう。
私も夫の話を聞く耳は遠の昔に置いてきてしまったようだ。
発展していく会話とは。
実のある話し合いとは。
話の終着点とは。
こういう時、漫画家武富健治著「鈴木先生」を思い出しては関心している。
ブログを書くきっかけとなった大きな物忘れ。
現在12月。
来る年明け、1月上旬に我が家は2人目の子供が産まれる予定である。
予定帝王切開の為、早々に日にちは決まっており、それに際してサラリーマンの夫には仕事を休んでもらう必要があった。
予定を組むにあたって、2ヶ月ほど前から入院日、退院日、その後1ヶ月の間は何度か休みを取って欲しい旨を何度か口頭で話していた。
長女は幼稚園等もまだ行っておらず、私と離れる事が初めてなので、そちらのケアも含めていろいろと協力してもらえるよう普段から話に上げていたつもりだ。
数日後、いよいよ出産段取りが本決定したところで休みを取る具体的な日にちをメモに書いて渡しておいた。
その休み取得日メモを夫は写メし、壁に貼っていて、あら優秀〜と内心褒めたのを覚えている。
一方同時期、入院中長女を預かってもらうお宅へ、送迎予定をカレンダー形式で書いて渡していた。
預かり期間中の週末、つまり夫の休みの日は長女を帰宅させるので、そういった絡みでこちらのカレンダーのコピーも参考になるだろうと、先程の休み取得日メモの隣に私が貼り付けた。
さて、メモを貼ってから2、3週間ほどして…、
出産まであと1ヶ月といった頃合いで夫が一言。
「俺が休みとるのって、ホンマに入院日と手術日だけでいいの?」
え!
目ん玉飛び出るかと思った!!!!
誰もそんなことは言うていないし、そのメモはなんなんだ。いったいなんなんだ!
カレンダーメモの方に、出産日あたりが少し色付けしてあり、そこしか目に入っていなかった様子。
いや、それにしても、会話したよね。
そもそも、カレンダーの横に休んでください、と書いた日にちのメモは見えていないのかな。
もちろんメモを写メしたことも本人は忘却。
あまりに怖くて何もいえず、後でコッソリ職場用のスマホを覗き見したところ、やはり写メはとっていた。
この事件(?)をきっかけに、私は夫は物忘れが激しいとか、ちょっと天然、とかの域を出て、緩やかに認知症の扉を開いていっているのではと疑うようになった。
あるいは、蓄積したアルコールが脳味噌溶かしてるんじゃぁないか…なんて。
落ち着け落ち着け。
とにかく記録をしていこう。
そんなこんなでこのblogに至る。
…って、2週間後には新生児との暮らしが始まるので、それこそ物忘れ夫を私が忘れてしまうやもしれないが。
物忘れなのか天然なのか。
夫は興味の無いことは全く聞いていない。
理解力も乏しい。
早ガッテンも多い。
耳も若干遠い。
例えば、
「その鍋の残り捨てないで。明日おじやにするから。」
と言っても
「その鍋の残り捨て…」
で解釈して捨ててしまう事が多々ある。
彼的に、こんなのは使わないだろうと判断出来るもので、さらに初めてのパターンであればほぼ捨てられる。
2、3回似た状況を繰り返し、私がイライラと小言を言うとようやく理解する…時もある。ない時もある。
大概は家事に関する事が多いが、彼はほぼ家事をしない。
そう言う場合、普段業務をこなしている人間の意見を聞いたりしないのだろうか。
初めての物事でも自分の感覚をブレずに信じる強いハートの持ち主である。
解決策としては、私が
「鍋の残りは〝置いといて〟」
と言えればいいのだろうが。
こちらも回りくどい言い方が癖なものでなかなか噛み合わない。
鍋の話はほんの一例で、万事割とこんな感じだ。
物事を頼むときは、相手を高齢のお年寄りか、はたまた子供と思い、こちらがよく考えて言葉を発さなければならないように思う。
が、現在4歳の娘とお腹にもうすぐ産まれる赤子が。
こちらのキャパにも常に余裕はないのだ!